“まさか我が子が不登校に”から始まった、母たちのリアルな希望の物語
大切な同志・村上好さんの出版記念パーティーへ。
タイトルは『不登校の子どもが動き出す3つのスイッチ』。
この一冊に詰まっているのは、母としての痛みと葛藤、そして希望の道しるべです。
好さんは、私と同じ“不登校&引きこもり”を経験した息子さんを持つお母さん。
私にとっては、息子の人生が大きく動き出すきっかけをくださった、大切な同志。
あの頃の私は、「まさかうちの子が…」という現実を受け入れられず、毎日が霧の中。
起きても、寝ても、心は曇天のまま。
息子の“今”だけでなく、“未来”まで憂えてばかりの毎日でした。
でも、何をしても状況は変わらない。光の差し込まない長いトンネルの中、もがき続けた2年間。
そんなある日、友人が紹介してくれたのが、好さんでした。
不登校のことを話すと、こう言ってくれました。
「大丈夫。必ず自分で動き出す日が来るから。」
その言葉に、涙があふれて止まらなかったのを覚えています。
それから間もなくして、まさかの展開が。
約1年半、家から出ることもできなかった息子が、石垣島にある“耕せにっぽん”という場に向かう決断をしたのです。
その道筋を照らしてくださったのが、村上好さんでした。
その経験を経て、好さんは今、支援者という立場としてスクールカウンセラーに。
そして、学校現場で6年間、不登校の子どもたちと向き合い続けてきた彼女が、満を持して出版したこの本。
「ことばかけ・食事・住環境」・・家庭の中でできる、子どもの心をそっと動かす3つのスイッチ。
私自身、母として“手が届く支援”がどれほど救いになるか、身に沁みて知っています。
出版記念パーティーは、好さんの人柄そのもののような、温かくて優しい空間でした。
懐かしい仲間たちも勢ぞろい。
好さんが“笑いの力”を学ぶため弟子入りした「やせ騎士(ナイト)」さんも登場し、場内は爆笑の渦!
好さんが応援されている映画監督の古新舜さん、そして久しぶりに再会できた松田先生…
皆で好さんをお祝いできたこの夜は、人生の宝物です。
私も、あのとき光が見えず苦しかったからこそ、今悩んでいる誰かに届けたい。
「うちの子が、まさか…」そう思って戸惑っているお母さんやお父さんがいたら、
この本を手に取ってほしい。そして、村上好さんという“希望の人”を知ってほしい。
不安を理解し、共に歩いてくれる人が、ここにいます。