滋賀の実家からのクリスマスギフト

滋賀の実家からのクリスマスギフト

私が尊敬する人の一人が母です。
本当に働き者で、まったりしている母を見たことがありませんでした。

本職は、京友禅の”帯”職人。
まさに”鶴の恩返し”のように反物を織るのが日常。

私の20歳の時のギフトは、母がデザインし自分で織ってくれた京友禅の”帯”でした。

私と違ってマスクも手作り…裁縫も料理もお手の物。
更に、我が家は兼業農家、田んぼと畑に囲まれ、
夕方仕事を終えると農作業です。

もちろん、土日も田んぼと畑に。
年中、働いている姿しか見かけませんでした。

ある日、そんな母に聞いたんです。
「何でそんなに働くの?」
母は、
「”働く”というのは”傍(はた)”を”楽(らく)”にするという意味なのよ」と。

そこから、私の中での「働く」は「”傍(はた)”を”楽(らく)”にする」
いわゆる周りの人や仲間、敷いては世の中を楽にする(助ける・貢献する)ことだと思ってきました。

その母とはこのコロナ禍、逢えていません。
お盆もそしてこの年末も、帰省を諦めました。

毎年、お正月が来ると楽しみなのが、母が作ってくれる”お雑煮”です。
関西は”丸餅”の白みそ仕立て・・かつお節と昆布で出汁を取り、それはそれは美味しい。
何個でも食べられます!

今年は自分で作るか‥と。
丸餅はなかなか東京では売ってないな~なんて思っていたら届きました。
お餅が大量に。息子たち孫にはクリスマスと合わせての少し早いお年玉も。

そして必ず毎回添えられる手紙。
見慣れた母の字です。
小さい時から、何かあるとくれた手紙。
「千賀子は何でもできる!」
「いつも頑張ってるのを見てるよ!」
「応援してるよ!」と

母のこの字を見るだけで泣けてきます。
あ〜見守られてる・・そんな気持ちになったクリスマスイヴ。
お母さん、ありがとう。
”はた”を楽にするために今日もがんばります。